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レッド・クレイフィッシュを追え(ザリガニ)


◆イカだ!よっちゃんイカを買っていくぞ!
今回は水辺の戦いについて。
例によって特に変わった子供時代を送っているわけではないので、面白みがなかったらごめんなさい。
 
ボクの住む町には田んぼや川もしっかりありました。
適度に広い水田。落ちても足がつく程度の川。子供にとってはいたれりつくせりです。
で、ちょっと天気がいい日なんかは「ザリガニ釣りにいくべ」って話になるわけです。
 
都会の方もご覧になっているかも知れないので、まずはザリガニ釣りの基本装備を確認(僕らのやり方ですが)。

タコ糸
スルメ・さきイカ


以上。
 
ザリガニの「引き」などは大したことはないので、釣竿はいりません。
糸の先にイカを結びつけておしまいです。
 
ご存知の方も多いと思いますが、ザリガニのイカへの執着はかなりのものがありまして。
淡水の彼らは、本来なら出会わない新しい味覚にメロメロ
 
子供の頃の「ザリガニの捕まえ方」なんて本には「釣れたらすぐに網ですくいましょう」などと本格的なことが書いてありましたが、大抵の場合は不要でした。
水中から出されても、このイカ離してなるかとカンダタばりのガッツ。
そのまま地上までクレーン移動できたものです。
 
食いつきがいいから、長々と待っていられない子供にとっては楽しい釣りでした。
 
◆ザリガニ玄人技
さて、ここまでは普通の釣り(おそらく)。
当然ながら普通でない捕まえ方も存在します。
ザリガニ釣り経験者なら知っているものばかりですが、現代のチビッ子のために記しておきましょう。
 
●その1・イカ不要!
 楽勝度・・・☆☆ 手ごたえ・・・☆☆☆☆
まずザリガニを一匹、素手か網で捕まえます(この時点で釣りとしては破綻)
そのザリガニの尻尾を引きちぎり、殻をむきます。
それを餌にしてザリガニを釣ります。
 
・・・突っ込みどころの多い釣り方であります。
 
先に別の方法で捕まえてしまうというのもアレですが、2匹目を捕まえるために1匹目を殺すという、悲しいいたちごっこ。
1匹の尻尾から確実に次の獲物を捕れるとしても、手元に残るのは1匹。
地べたには上半身だけのザリガニたちが・・・。
ザリガニ殲滅を狙っているとしか思えない、とても職業漁師としてはやっていけない漁法です。
 
だからってこの方法でやっていた子供たちが残酷だったわけでも、怖い大人になっているわけでもないんですよねー。
まあ、殺すことが目的でやっているわけではありませんでしたから・・・思慮が足りなかっただけで。
 
今はもう、可哀想でできません。ある意味幼児だけの技です。
 
●その2・エサ不要! 楽勝度・・・☆☆☆☆ 手ごたえ・・・☆☆
これが一番シンプルかもしれません。
 
ザリガニを釣るような場所はたいてい浅く、水が澄んでいればザリガニの姿が見えます。
そこをを網で掬ってしまうというもの。
 
案外、やつら(ザリガニ)は逃げ足が速く、しかも泥を巻き上げて撹乱しながら逃げます。
 
けれども、所詮はエビ。高速移動は後ろ向きにしかできないのです。
だから、後ろに網を差し入れるだけで自ら飛び込んでくることがほとんど。
おすすめの捕り方です。
 
●その3・武装不要! 楽勝度・・・☆ 手ごたえ・・・☆☆☆☆
道具なしでもザリガニを捕まえることは可能です。
それどころか、足音などで水中のザリガニを警戒させてしまった時に有効な方法でもあります。
 
内容はいたってシンプルで、ザリガニの巣穴に手を突っ込んで捕まえるという、超オフェンシブなもの。
 
ザリガニは小川などの縁に巣穴を作って住んでおりますので、小川に入り込んでズボ! 終わりです。
この方法のメリットは、つがいで捕まえられること。実際に飼ってみようという人にはおすすめです。
また、この漁法ができる人は、仲間からプロっぽく見られます。
 
ただ、中には家作りに専念しているやつもおりまして。
さすがに木やレンガで作っているわけではありませんが、巣穴が超深く、子供の手では届かないこともあります。
まあその時は素直に健闘を称えて、あきらめてやってください。
 
一般的な上記3つの捕り方、ご経験のある方も多いことでしょう。
下のふたつはすでに釣りではないのですが、それぞれ別の醍醐味があります。
 
中でもやはり釣りが一番人気だったように思います。松方弘樹のように、どんどん釣ってやってください。
 
◆キャッチ&リリース
最後に。ここを見てこれからザリガニ捕りを始めるお子さん(いないと思いますが)にひとつお願い。
ザリガニに限らず、生き物を飼うというのは大変です。また、ザリガニなどを飼ってもそれほど楽しいものでもないです。
釣りを楽しんだら、または家に持って帰って「飼育が大変だ」と思ってからでもいいので、逃がしてあげてください。
きれいな水場もなくなってきて、ザリガニの生息地も減少しているらしいですからね。
 
ザリガニ釣りとはいえ、立派な釣り人。松方弘樹の女房子供のように、リリースしてあげてください。
 
 
※余談ではありますが、私の地元でもブラックバスが増えすぎて問題になっています。
ブラックバスに関しては数を減らすために「リリース禁止」とか。
しっかり持って帰るか、処分することが推奨されているようですので、ご協力お願いいたします。

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