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第1回お題「山川海」・2夜目

SystemMessage:2号さんがチャットに加わりました)

1号:この「2号さんがチャットに加わりました」って、新しい愛人のカタチみたいだな。忍ぶ恋。オンライン逢瀬。

2号:俺も前から気になってたんだ。2号さんって呼び名。

1号:さん付けしなきゃ平気なんだがな。

1号:「さん」って、時にはよそよそしいというか、タブーに対する距離を示すために使われるもんね。

1号:さて、山川海のつづき、いい?

2号:オーケー。

1号:なんだか、山川海ってのが、遊び場という対象じゃなくなってきたね。

2号:そうだね。生活環境という感じ。

1号:与えてくれる場所、奪われる場所。

2号:大きく「自然」と言ってしまえば、どれも当てはまる事だけど。

2号:しかも、山川海って全て一続きだしさ。

1号:人間があとから出てきて、自分たちが整えた環境以外を「自然」と言っているだけだからね。

2号:もっと言ってしまえば、手の加わってない場所なんて日本ではほとんどないから、自然なんてそもそも無いとも言えるし。

2号:自然を大事にったって、自然が自然のままだったら人間は生存できないという現実もあるよね。

1号:そう。今同じこと書こうとしてた

1号:手を加えること全てが否定されるときもあるけど、結構自然って使いづらくて危険だよね。

2号:治水にしろ開墾にしろ、全世界で同じ事を人間が頭を悩ませてきたのは、自然を愛でるなんて悠長な感覚で付き合えないものだったって証拠だと思うし。

1号:バランスだよねー。今のエコロジーブームだって、本当に大事なところは「自然のため」じゃなく、「開発しすぎて人間に害があるかも」という状態から環境を回復させることだからね。

2号:ただ、自然を全て人間が破壊したら結局人間が滅んでしまう、というあたりは人間が全知全能じゃないという事への謎かけともとれるよね。

1号:むつかしいことはわかりませんが、お野菜や動物がいなくなると何も食べられません。

2号:所詮、人間のために自然を守ったり壊したり、動物を可愛がったり殺したりしているというのが正直な話だけど、それだけじゃなくて自然や動物を守ろうという優しい心も大切なんだなぁと思う。つまり、1号の言うバランス。結局は。

2号:優しい心も所詮人間の平穏のためかもしれない、といえばそれまでだけど。

1号:純粋すぎると逆に、優しい心を偽善とか言っちゃうからね。偽善だろうとなんだろうと優しさも大事ダスよねえ。

1号:まー、なんといいますか。山川海と聞いて、示し合わせずとも「遊び場」の議論から始まった僕らは、幸せで平和な世の中に生きていると言えるよね。

1号:「狩り場」として捕らえてないから。

1号:極端か?

2号:いや、僕もその意見にはアグリーしますわ。(デビ夫人)

2号:現代でも職業によっては思うところあるかもしれないけどね。漁師さんとか船頭さんとかレスキュー隊員とかマタギとか。熊を巴投げする爺さんとかもさ。

1号:石原伸晃もアグリーって言ってたよ。あの人と英語のつながりが全くわからんが。

1号:待て。読み過ごした。熊を巴投げした人類はいないだろう。

2号:よくニュースでやってるじゃん。山菜取りに来た爺さんが熊に襲われたけど、巴投げで間一髪助かったって話。今年も2件位あった。

1号:2件!?

2号:うん。

1号:これからの熊遭遇トレンドは、死んだ振りじゃなく巴投げなのか・・・。登山ガイドブックに載るかもね。

1号:「熊が現れたら、右手を前に構え、熊の奥襟を取ります」

2号:奥襟は無い。

1号:じゃあお手上げだ

2号:しかも奥襟取りに行くって、身体大きい方がやる事だろ。大外刈りでもする気か?

2号:2件のうち1件は、150cm位の小熊相手だったらしいけどね。

1号:でも、人間より重いだろうし、パワーもあるだろう。

1号:小さい熊の下に入って巴投げって難しそうだから、あれかな、組み伏せられそうなところを蹴り上げて逃げたのかな。

2号:のしかかられて倒された時に熊を蹴上げたら、上手く後ろに飛ばせたらしい。推理正解。ご名答。相手の勢いを利用したわけで、正に柔道だね。ちなみにその爺さんの柔道経験は高校のとき授業で習った程度。数十年ぶり。

1号:状況的にはそうだよね。しかし、火事場のバカ力か。なんでもかじっておくものだなあ。

2号:毎年1件位はそういうニュース聞くから、最低でも日本に10人は熊を巴投げした事がある老人がいるんじゃないかな?

1号:すごいなあ。熊殺しならぬ熊投げ。

1号:サメは目の間を殴るとびっくりして逃げるらしいが。

1号:目の間って広いね・・・だから、額?

2号:眉間かな?

1号:うん。眉間。

1号:熊のほうだけど、あれだね。

1号:変に抵抗して前足で殴られるくらいなら巴投げだね。

1号:猪木対モハメド・アリと同じく、寝て熊を待ち構える。

2号:寝てたら相手の勢い利用できねーだろ・・・

1号:なんと!

1号:じゃあ高度な戦術が必要だなあ。うまく倒されなきゃいけないんだ。

2号:レッグプレスだけじゃ100キロ以上の熊は飛ばせないよね。

2号:偶然でなければ、ホントにできない事だろうね。実際、熊に襲われて普通に重症負ってるお爺さんもいるし。

1号:大型の熊だったら、人間の頭なんてダルマ落としよろしく横に飛んでいくだろうしね。

2号:うん。助かった人達も、大人の熊相手だったらまず助からなかったろうね。

1号:登山マニュアルに追加「巴投げを狙うときは、自分と相手の階級を考えましょう。ジュニアミドル級以上は危険です

2号:まず、熊に遭遇しないルートを確保させろよ。

1号:まあ、そうだね。動物も学習能力を持ってるし、あまり多用すると受身の取れる熊とか生まれそうだしね。

2号:受身の取れる熊って・・・何回投げられてるんだ、その熊供。

2号:ズームインSUPERの面白動物大集合とかに出てきそうな珍動物だな。

1号:ある実験では、特定の迷路を歩かせる実験をしたネズミの子供は、同じ迷路を歩かせると他のネズミより明らかにその迷路に強かったそうだよ。学習結果を遺伝させたのでは、と言う研究者もいる。

1号:だから、親の仇を討ちに来るのさ。受身を進化させて。

2号:へえ。特定の一匹が学習するというのは理解できるけど、遺伝とはね。確かにそれは侮れない話だな。

1号:人間は生まれてから学習しなきゃできないことが多いもんね。

2号:遺伝で覚えてる事もあるんだろうけど、後天的な学習の方が比重が大きい気がするしね。

1号:食べることひとつにしたって、生まれてから放っておかれたら、危険なおもちゃとか飲み込んで喉をつまらせちゃうだろうしね。

2号:実際そういう事故は頻発してるよ。

1号:うん。

1号:なんというか、レジャーから自然の怖さ、巴投げから動物の遺伝の話になりました。

2号:脱線がメインだね、こりゃ。

1号:一応、大自然系の話でまとまってる、と強引に言っていいのかな

2号:単純に連想を広げていってるだけ、とも言えるけど。

1号:室井さん、教えてくれ・・・どうしたら熊さんに巴投げできるんだ!

2号:偶然。

1号:おいおい大捜査線ネタ無視かよう。

2号:1号、別に大捜査線好きじゃないじゃん?

1号:うん。ていうか流行りもの全般。無理に流行に逆らってるわけじゃないけどね。

2号:ところで、ムツゴロウさんが熊のどんべえとボクシングしたってのは本当なのかなぁ?教科書で読んだんだよね。

1号:映画「子猫物語」の箱に乗って流れるシーン、チャトラン役を何匹か流しっぱなしで殺したというのは本当ということで確定らしいけど。

1号:教科書に乗ってない歴史。

2号:何回聞いてもブルーになる話だよね、それ・・・

1号:熊のどんべえとボクシングかあ。本気でやられたら死ぬから、飼いならした熊をおじいさんが殴った、というのなら理解できます。

2号:うろ覚えで要約すると、メス熊のどんべえの気が立っていて、ムツゴロウさんは可愛がっていたどんべえとの決別(巣立っていく?精神的自立?)を感じながら

2号:どんべえと檻の中で殴り合いをするの。「どんべえの前足をかわしながら右フックを叩き込む」みたいな文章も書いてあった。もちろん筆者は畑正憲氏。

2号:読みながら「なんで殴り合いなの?そもそも熊とボクシングって嘘でしょ?」って思ってた。もっとちゃんと読んで覚えておけば良かったな。

1号:あれ?僕が漫画で読んだのは、風呂場でいたずらしたから、しつけのために木の棒で殴った話だよ。結構いっぱい殴ってんじゃないの、あの人。

2号:僕が読んだのは素手。完全なボクシング。

1号:命がけだなあ。

2号:ボクサーだってそんなのやらないよね?

2号:時には厳しく、というのが動物への愛情なのかもしれないけどさ。

1号:親離れさせるために厳しく接する役割をムツゴロウさんがやったわけか。

2号:うん、その表現が一番適切だね。

1号:人間もまた自然から生まれたもの。自然と同じく、親の愛も海より深く山より高い、と。(眠いから強引にまとめ)

2号:・・・川は

1号:さようならー。

2号:↑逃げんな!!

1号:ほら、2号もちゃんとごあいさつして!

2号:だから、答えろって!!

1号:ほらほら、チャット切るわよ!さようならー。

2号:川ー!!


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