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第1回 赤岩さんが語る電子メール


 
オス!赤岩だ。みんな、元気か?朝飯食ってるか?
きちんと朝飯食わないと、力が出ないぞ。
東洋医学では朝を抜いたほうが健康にいいとされているそうだが、少なくとも子供は食べなきゃだめだ。貧血おこすぞ。
 
自分達が朝食をとらないからと子供もそのリズムで生活させている親がいるそうだが、赤岩さんは感心できないな。
卵かけご飯でもいいから食べたいよな、朝。
 
そうそう、電子メールについてだったな。
俺はパソコンを始めるのはそんなに早くなかったから、普及し始めたころは置いてきぼりを食った気分だったよ。
 
ある時期から、テレビやラジオなんかで「ご意見募集」なんかでメールアドレスしか表示されないことが増えてきたんだよ。
パソコン持ってなきゃ、意見もできない。おいおい電話は?って感じだよ。
別にテレビやラジオに意見なんかしたことはないんだが、意見の手段すらシャットアウトされるってのはまた別だ。
「パソコンを持っていないやつの意見なんか聞きたくもないないってか」とスネたもんだ。ヤケになって卵を三つ飲み込んだよ。
 
そのせいでってわけでもないんだが、ほどなくして俺もパソコンを買った。
だが、そこからも大変だった。今ならソラでできるようなメール設定も、恐る恐る打ち込んだ。
おまけに、パソコンのマニュアルとプロバイダのマニュアルで、使ってる用語が違っててな。マニュアルに従ってるだけだから、「ユーザー名」が「ユーザーID」になっちまってるだけでも大問題だった。
用語を統一しないところとかは、パソコンを幅広い年齢層に広める気があるのか?と今でも疑問に思ってる。

「もうこんなことしねえ、できねえ」と思って大切に設定のメモを取ったもんだ。
 
さて、晴れてメールアドレスを持った俺だったが、そこからも悩みどころだったな。
パソコンの本にネチケットとか書いてあって、「重いデータはマナー違反」とある。何がどうなるとマナー違反なのかわからないから、なんとなくメールを送るのが怖くなった。
 
なんつうか、こう、「マナー」という言葉には魔力があって、あやふやなだけに知らない者に恐怖を与える。被害が目に見えにくい上に、人によって定義が違うから、考えすぎると二の足を踏んでしまうんだよな。
 
二の足を踏むと言えば、筑波山に「弁慶七戻り」って名所がある。岩が門のようになっていて、かの武蔵坊弁慶ですら、崩れるのではないかと七回も下を通るのを躊躇した、という場所だ。
まさか弁慶も、800年後も崩れずに存在しているとは思わなかったろうな。(もちろん昔話なんだろうけどな)
 
なんの話だっけ。あ、マナーな。
マナーやエチケットの定義なんて人によってちょっと違うからな。知り合いと話をしていても「えーっ、そこまで要求するのかよー」と思ってしまうこともしばしばだ。
 
で、ここで注意したいのは、「マナーやエチケットという言葉自体がマナー違反になることがある」ということだ。
 
「このくらい重いファイルは、圧縮して送るするのがエチケットだ」と知り合いに言われたという人から話を聞いたことがある。
乱暴な言葉ではないが、ちょっとショックだったそうだ。
エチケットだよ、と言ってしまうことは極端な話「それぐらい当然だろ。やれよ
」ということであり、「エチケットのない人」というレッテルを張りになっちゃうんだよな。
これらの言葉は発信する側やハウツー本の立場で使われるのはいいが、要求した瞬間に「強要」になってしまうということだ。
だからって難しく考える必要はないけどな。普通に「重いと困るから、圧縮して送ってくれや」と言えばいい話だ。
 
まあ、何が言いたいかというと、ネチケットとか新しい用語に振り回されると、かえって人との距離が開いてしまうこともあるということだ。
人と話していて、どうもうまく伝わらないと思ったときには、普通の日本語で話せばいいと赤岩さんは思うな。

 
メールについてはいろいろあるので、また回を分けて話したいと思う。
次の機会には、実際に使ってみてどうだったか、だ。
 
じゃあ、またな!

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